一時帰国中の公立中学校体験 – 東京都

一時帰国中の公立中学校体験 – 東京都

体験入学するための事前準備や手続き方法についてお伝えします!

更新日: 2024年09月11日

夏休み期間中、8th Gradeの息子が日本の公立中学校へ約1か月通わせていただいた体験談です。8th Gradeの息子は現地校と日本語の補習校(毎週土曜日)に通っている為、夏休み期間の一時帰国中、日本語を伸ばす為に日本の公立中学校に通った手順をご紹介します。
※市町村によって受け入れ状況が変わりますので詳細は直接、学区内の教育委員会にお問い合わせください

手順①アメリカから学区内の教育委員会に電話をする

アメリカから一時帰国中の滞在先近くにある区役所に電話をして、一時帰国中に公立中学校に通いたい旨を伝え、教育委員会へ電話を回していただき事情を説明しました。

(公立中学に通う為の資格)
・本人の住民票が日本にある場合、その住民票がある学区内の中学校に通えます
・もし住民票が日本にない場合、ご家族の住民票がある学区内の中学校に通えます

(通学期間)
港区は体験入学制度がなく、転入転校届を提出して、3週間以上通えることが必須条件でした。理由としましては、担任が学習の手引きが作成できず、中学校で定めた授業スケジュールで学んでいただくことができないからと言うことでした。また手続きに1週間程必要なので、終業式の4週間前までに帰国して区役所に来られた方が通学可能とのことでした。

(制服)
制服などの貸出しについて質問したところ、中学校にもし予備があれば貸出し可能ですが、ない場合はご自身で揃えていただく必要があるとのことでした。

(越境)
越境が可能か質問したところ、帰国して教育委員会に来た時点でその中学校に空きがあれば通えるとのことでした。

最後に、いつ頃帰国予定かをお伝えし、教育委員会から学区内の中学校に連絡をしていただけることになりました。

手順②日本入国時、パスポートに入国スタンプを押印してもらう

日本への帰国日を確認する為に、日本入国時にパスポートへの押印が必須です。

手順③学区内の区役所にある教育委員会へ

港区役所の7階にある教育委員会のフロアへいき、パスポートを提示しました。事前に電話連絡してある旨を伝えさせていただき、教育委員会から学区内の中学校へ連絡してもらいます。 もし越境したい場合は、この時点で定員に空きがあれば可能です。
息子の場合は、4月にお電話した際には定員に空きがありましたが、6月の帰国時にはすでに定員オーバーの為に学区内の中学校を案内されました。
越境希望の場合は、早いもの順とのことでしたので早めのご帰国がお勧めです。

手順④中学校へ電話

教育委員会から学区内の中学校へ連絡していただいた後、自分からも電話をかけて面談日時を決定します。

手順⑤中学校で面談

校長・副校長と面談させていただき、資料一式の説明、学校を案内していただきました。
日本は給食があるので、アレルギーがあるのかなどの質問もありました。
その際に通学可能日を決めます。
学校からは、明日からでも通学可能とのお話をいただきましたが、息子は他の生徒さんと同じ制服がないと通いたくないとのことだったので一旦、通学日を決めさせていただき、制服などが間に合わなかった場合には変更のご連絡をする旨を伝えて終了しました。

手順⑥制服などを一式揃える

面談後のその足で制服・体操服・室内履き・水着・カバンなどを購入しに行きました。
大半がその学校の近くの小さな商店で揃いましたが、体操着の刺繍と制服ズボンのサイズあわせに時間がかかる為に学校に行く日を遅らせることになりました。
また学校指定服は定価なので、約1か月通うために総額30,000円ほどかかった為、不要になった制服やカバンを寄付してくださる方がいれば助かるのにと思いました。

手順⑦いよいよ初登校・転入届を提出

中学校で必要な物を一式揃え、初登校日を迎えました。
初日は職員室で自己紹介と挨拶をする為に10分程早くでかけました。
アメリカの送迎に慣れていた私は心配だったので一緒に学校へ行きたかったのですが、息子に恥ずかしいと言われたので、後ろからこっそり着いていきました。しかし無事に一人で通学することができたので安心しました。
感想を聞くと、初日は恥ずかしかったものの、話しかけてくれる生徒さん達も多かったので息子は毎日楽しく通うことができました。また給食が美味しく、お代わりじゃんけんにも参戦していました。

(教科書)
中学校で教科書を揃えてくださったのですが、アメリカの日本人学校で使用している教科書とほとんど同じでした。

(進学案内)
高校・大学への資料を持ち帰ってくることが多く、進路を考えるきかっけになりました。
面白かったのが、東京都の八丈島などの島の高校への案内があったことです。

手順⑧転出届を提出

楽しかった日本の中学校生活も最終日になり、最終日は職員室で先生方へのご挨拶をし、転出届を提出させていただき、終了しました。

感想

初日は日本の中学校へ行きたくないと言っていましたが、いざ通い始めるとすぐに慣れ、テストができなくても良いのでプレッシャーもなく気軽に楽しく通うことができたようです。
特にアメリカの学校にはない家庭科や水泳などの科目や、掃除や給食などの日本の文化にも触れることができて楽しかったと話していました。
また、アメリカでは英語ができて当たり前ですが、日本で英語が出来ると褒められるので自信になった様です。
私達は勉強の為、また日本語を学ばせる為に通わせましたが、他の中学校には英語圏以外の生徒さんも通われ、英語も日本語もわからないけれど、日本の文化を学ぶ、触れ合う為に通われているご家族もいらっしゃった様です。
一時帰国中に息子を受け入れてくださった日本の中学校に感謝しています。

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